大腿直筋

大腿四頭筋の主役、大腿直筋。
太もも四人衆のなかで唯一、股関節の動き(屈曲)に関わる筋肉。

骨盤につながる大腿直筋は、股関節屈曲筋のひとつ

人体で最も強力な筋肉(大腿四頭筋)のひとつが、股関節の屈曲に関与するとどうなるか?
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大腿直筋の硬直が、骨盤を前に引っ張り、骨盤を前傾させます。

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大腿直筋と綱引きして骨盤を定位置に保つのは、腹筋の役割。
腹筋が使えてない・弱ってくると、大腿直筋の強さが勝ってしまい骨盤の前傾が強調されます。

骨盤の前傾→反り腰→腰の過緊張→腰痛

上の図式のように、太ももの張りは腰痛の原因のひとつになり得るのです。

また大腿四頭筋すべてが関わってくるのが膝関節。
膝蓋骨を巻き込んで、脛骨(すねの骨)につながっています。


大腿直筋は、さまざまなひざ痛の要因になります。

トリガーポイント由来のひざ痛、膝蓋骨が押さえつけられることによる物理的な痛み、脛骨粗面が引っ張られる痛み、etc

大腿直筋のトリガーポイントは、膝の奥深くや膝の上あたりに痛みを送ります。

出典:誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方 p.177

また大腿直筋の硬直は、膝関節に膝蓋骨をギュッと押さえつける要因になったり、膝関節の遊びを減らす要因になったりで、関節の直接的な痛みを生じさせる原因になります。

さらに成長期の若者の骨の成長スピードに筋肉が追い付かないと、大腿直筋の停止部・脛骨粗面が引っ張られて、ひざ下が痛んだり、骨が出っ張ることもあります。

大腿直筋はスポーツなどで過度に使われることで疲労し硬直しますが、座りっぱなしのデスクワークなどで動かさなすぎ・使わなすぎでも硬くなります。

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