春バテ
真夏の暑さにやられてしまう『夏バテ』は、もはや誰もが知る一般名詞になっていますよね。
近年、『春バテ』という、春に感じるからだの不調を訴えるかたが増えているそうです。
この時期に特に「だるい」「イライラする」「やる気がでない」といった心身の不調や、
特に「なかなか寝付けない」「昼間の眠気が強い」など睡眠に関する不調が表れやすいのも春バテの特徴だそうです。
この春バテの主な原因になるのが3点、1.寒暖差 と 2.気圧の変化 と 3.ストレス。
1.すっかり暖かく穏やかな気温になったと思ったら、翌日には10℃以上も気温が下がってしまう、なんてこともありますね。
2.また春は移動性高気圧の季節。
天気が変わりやすく、晴れと雨が入れ替わる時に気圧が大きく変動します。
3.そして自分や身の回りなど生活に大きな変化が起きやすいのも春。
卒業・入学、入社・転勤、新生活のスタート、生活スタイルの変化。
そのいずれもが、自律神経を疲れさせてしまいます。
寒暖差や気圧の変化に対応しようと、自律神経が細かい調整をしなければならないこと、ストレスに対処するため交感神経優位な状態がずっと続くこと。
疲れ切った自律神経では、体の正常な機能維持がしにくくなり、さまざまな不調となって表れるのです。
つまり視点を変えると、春だからといって特別な対応が必要なわけではなく、一年中を通して気を付けるべき点は変わりません。
自律神経を整えること、それが春バテの対処法であり、調子を崩さないための予防法でもあります。
その為に行うことは5つ。
1.睡眠の質を上げる
2.ストレスを逃がす
3.運動・ストレッチ
4.入浴
5.目元を温める
1.「寝つき」や「日中の眠気」など睡眠に関する不調が表れやすいのも春バテの特徴ですが、
これは冬場にくらべると夜間の室温に日によってばらつきが出ることで、睡眠環境が整わないことに起因します。
夜間の室温が高い日は、同じ寝具でも暑く感じて汗をかき、睡眠が浅くなります。
翌日の天気予報(気温)に合わせて寝具を調整することも必要かもしれません。
また、寝る30分前にはテレビ・PC・スマホなどの使用を避けることも大切です。
2.まず、ストレスをストレスと自覚することが大事です。
その上で、深呼吸をしたり、目をつぶったり、ストレスを落ち着かせましょう。
また、体を中から温めるのにスープやホットドリンクを飲むのも効果的です。
3.運動やストレッチで体を動かすのは、自律神経を整える最高の習慣です。
4.入浴にはいろんな効果がありますが、正しい入浴(36~40℃のお風呂にゆっくり)は自律神経を整えてくれます。
5.目元を温めると、短時間で副交感神経優位に導くことができます。
蒸しタオルや市販のホットアイマスクで、リラックス・リフレッシュしましょう。