一般的に"マッサージ"と聞いてイメージされるのは、ゆったりとしたリラックスを提供する、リラクゼーションマッサージですよね。
多くの場合、マッサージでは『リラクゼーション=癒し』を目的としたサービスが行われます。
お客さんの希望する箇所を揉みほぐすなど、お客さん主体であることも特徴のひとつです。

一方、整体と聞いてはっきり『これ』とイメージできる方は少ないのではないでしょうか。
それもそのはず、『整体』は特定の施術法を指す言葉ではなく、体の調子を整える療法の総称です。
ラーメンの中に醤油・味噌・とんこつ、こってり・あっさりなどさまざまな特色が含まれるように、整体というジャンルの中には、東洋整体・気功整体・カイロプラクティック・整体術などさまざまな手法が存在してます。
多様な特色をもつ『整体』ですが、マッサージとの大きな違いは、リラクゼーションよりも治療レベルの施術を目的とすることです。
不調があるとき・治したいときは整体、慰安を求めているときはマッサージ、といった分け方ができるでしょうか。

症状によっては、主訴とその原因となる部位が異なるということもあります。
例えば腰の痛みでも、腰ではなく仙腸関節や臀部の筋肉に原因がある場合、直接腰にアプローチしないこともあります。
そういった意味では、患者さんの訴えに耳を傾けるのは大前提ですが、施術者が主体であることも整体の特徴と言えるかもしれません。

本来のマッサージ

じつは日本においてマッサージとは本来、国家資格である『あん摩マッサージ指圧師』の施術のことを指します。
(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律:昭和二十二年法律第二百十七号)
整体は義務付けられている資格などが特にない代わりに、民間団体が認定している資格が様々あり、こうした資格を取得するための学校で学んだのち、整体師となる方が多いです。
私も、整体の専門学校で2年間学んで学科と実技を習得しましたが、国家資格は持っておらず、民間資格です。
技術と知識には胸を張れる自信を持っていますが、国家資格でないことに不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
それを踏まえて、ご検討ください。