肩の痛み (関節の奥に感じる痛み)

50代男性

ゴルフのバックスイング時に、左肩の奥に痛みを感じるとのこと。
棘下筋のトリガーポイントを疑って施術を開始したところ、ファーストタッチで「それ!この感覚!」
棘下筋は肩甲骨に張り付く筋肉で、肩関節を安定させるローテーターカフの一つ。
薄いボリュームに対して活動を強いられる場面が多く、負担の溜まりやすい筋肉のひとつ。

肩関節の痛み、捉えどころのない腕のだるさやしびれは、この棘下筋から来ることも。

手が開きにくい

30代女性

仕事はデスクワーク、スマホゲームが息抜きという方。
前腕部・手を触ると、いたるところに硬結。
特に母指内転筋・母指対立筋がガチガチに凝り固まっていた。


人間らしい活動(器用に道具を操る)に不可欠な両筋肉。
それゆえ、知らずに酷使しやすい。

年をとるまでは病気らしい病気も

60代男性

若いころから健康体で、この歳になるまでほとんど病院にも行ったことがない。
最近なんだか疲れやすくなったし、不調が重なる、とのこと。
施術中の会話の中での、「近頃、目が乾くし、唾液が出にくくなった」との発言から、
シェーグレン症候群の可能性を指摘し、病院受診をすすめた。

シェーグレン症候群は自己免疫疾患。
自己免疫疾患は疲労感を伴うこともあります。
ご本人は病院嫌いらしく、病院には行かず何度か施術を受けてくださったが、症状は改善せず。

必要な場合、気付いた時は適切な受診をおすすめします。

背中の痛み

40代女性

家具の角にごりごり押し当てないと済まないほどの違和感・だるさ。
肩甲骨付近をごりごりすると心地よいが、持続しない。
脂肪肝・腎臓結石の既往あり。お酒を飲む。

単なるコリではなく、肝臓・膵臓由来のコリ感の可能性を指摘。
右肩は肝臓疾患や膵炎、左肩は心疾患由来のコリ・痛みを感じさせることがある。
一見よくある肩こりにも、ほうっておくと危険なものも潜んでいるので、注意が必要。

この方の場合、飲酒の習慣はやめられないとのことで、施術の効果も限定的でした。

椎間板ヘルニア (手術歴あり) 【足の痛み・しびれ】

20代男性

7年前に椎間板ヘルニアを発症。だましだまし生活してきたが、1年前に再発。
内視鏡手術で治療したが、症状は改善せず。
歩いていると痛みとしびれが出てきて、休まないと辛い。

腰部・臀部を中心に施術。
中殿筋・大殿筋の押圧⇒脚のサイドに響く
梨状筋⇒ハムストリングス(裏もも)から足首に響く
施術後は、痛みが10→6・7ぐらいに軽減。
その後、痛みは一進一退するが、6回の施術でコルセットなしで生活できるように。

坐骨神経痛

20代男性

初診時、杖をつかないと歩けない状態 強い痛み。
【経緯】その日は朝から違和感があったが、外出。昼に動けなくなり、その後3日寝込む。
病院でブロック注射されるも杖なしでは歩けない状態。

梨状筋の硬直による梨状筋症候群を疑い施術
痛み10→3に軽減。3回目の施術で1まで軽減。
その後、山歩き・運動でぶり返したり、施術を受けて良くなったりの経緯をたどり、
2か月ほどで、支障なく日常生活が送れるようになった。

妊娠 【股関節の痛み】

20代女性

妊娠17週
歩くときに右股関節に痛みを感じるようになった。
腸腰筋をメインに施術。
妊娠中はお腹の出っ張り具合に比例して、日々姿勢や使われる筋肉のバランスが変化していきます。
産後のことも踏まえて、お尻を引き締める・内ももを意識する、などの基本的な項目を
無理ない範囲で実施することを提案。

妊婦さんは、安定期の妊娠16週から35週まで診ています。

むちうちの後遺症? 【首と両腕に 痛み・しびれ】

60代男性

10年前にむち打ち。2年前からは枕で頭を高くしないと、仰向け寝もできなくなった。

触れると、首の後ろ全体に強いこわばり。
施術後は、手の震えと前腕の痛みが軽減。
(枕なしでは仰向けになれなかったのも、施術中は大丈夫になった)

その後、ゴルフでダフると腕にしびれが走るものの、以前よりは軽減。

ストレッチで首を痛めた 【首の痛み】

30代外国人男性

ジムで首を回すストレッチをしていた際、左の首筋にズキッと痛みが走る。
寝起きが一番つらい。
僧帽筋がメインの原因と疑った。

枕の高さを横向きに合わせることと、僧帽筋のトレーニングを控えることをアドバイス。
初回施術後、痛みが6割に減る。
その後もメンテナンスで施術を継続。

慣れない英語でのコミュニケーションは、難しい。

更年期障害【ほてり・発汗】

60代女性

10年来の更年期障害による、ほてり・発汗に悩まされる。
寝ている時に熱くなり発汗。パジャマが濡れるほどの発汗に、目が覚める。
(10年前よりひどくなっている)
それと同時に、いつもこめかみにピキーンと張りつめ感。

2度の施術で、背中に感じていた痛み、こめかみの張りつめ感が軽減。
発汗量も、目覚めずにすむ、普通レベルに落ち着く。

左上半身全体の痛み 【寝違え】

30代女性

朝起きたら、左上半身が痛く、動けず。
30分かけてようやく起き上がる。正面を向くのもきつい。
(翌日から出張の予定があるので、なんとかしたい)

首から背中(僧帽筋)にかけて、全体に過緊張。
押圧の刺激にもかなり敏感な反応で、施術にもかなりのデリケートさが求められた。

施術翌日、完全に痛みが消え、何事もなかったかのように無事に出張に行けた、
と後日うかがう。

腕のしびれ

40代女性

1ヵ月前から左腕にしびれ。(1年前に、3ヵ月ほどしびれが持続した経歴がある)
夕方になると、しびれと共に締め付け感。
慢性の肩こりあり。左を下にして寝ると、腕が重くなる。

大胸筋小胸筋を中心に施術。
押圧すると、しびれと締め付け感が再現される。
とくに小胸筋の硬直は、神経を絞扼する小胸筋症候群の発症につながるので、
見逃せないポイント。

胃の調子が悪い

40代女性

背中の張り。胃の調子がよくないとの主訴。

筋肉(や皮膚)と内臓は、『内臓体性反射』という関係でつながっており、
内臓の状態が体表に反映されることがある。
胃の調子は、背骨のすぐ脇、肩甲骨の下あたりの高さの筋肉の固さに連動することがある。

枕を変えても… 【肩こり・頭痛】

50代女性

慢性的な肩こり・頭痛。
週一回は頭痛に悩まされる。特に前頭部の頭痛。
枕を変えてみたり、いろいろ調整しているが、改善しない。

前頭部の頭痛は、胸鎖乳突筋上部僧帽筋・頭半棘筋・頚板状筋などが引き金に
なりえることからこれらを中心に施術。
数回の施術で、一時的に強く頭痛がでることがあったものの、頭痛はかなり軽減。
枕に頭をのせても辛くなくなった、とのこと。

妊娠 【肩こり・頭痛・腰痛・座骨神経痛】

30代女性 妊娠20週

肩こりは慢性的。頭痛もおそらく肩こりから来ている、との自覚。
前回の出産後、くしゃみをした時にお尻に痛みが響くようになる。
今回も妊娠が進むにつれて、同じように痛みが響く(座骨神経痛)。
椅子から立ち上がる時も、しばらく歩き始められない痛み。ふくらはぎもだるい。

妊婦さんはお腹が大きくなるにつれて骨盤の反りが増し、姿勢のバランスが変わる。
と同時に、体重も増えることにより、からだを支える臀部の負担も増す。
臀部と腰部は協力してからだを支えているので、お互いを同時に診ていく必要があります。

妊婦さんにはお腹の負担を考慮して、仰向け・横向きの施術を行っています。

繰り返す 寝違え

20代女性

朝起きたら寝違えていて、左の首が痛い・動かせない。
受診時は朝よりいいが、下を向くと痛む。
かねてから姿勢の歪みは指摘されていた。
また、顎関節症ではないが(痛みはないが)、あごがカクカク鳴る。

触診すると、後頚部から背部・前頚部・胸部まで、軽いタッチでもかなり痛そうな過敏な状態。
過緊張を招かないよう、注意深く施術。施術後は痛みが10→2~3に軽減。

問診時より、常に首を右に傾けているクセが見受けられた。
前髪を流すヘアスタイルを10代から変えていないそうで、姿勢のクセが寝違えの温床だろうと指摘。
事実寝違えが習慣化してしまっているようで、その後もたびたび寝違えで受診。

また、あごが鳴るのも首を傾けるクセが主原因だと推測。
下顎骨(したあごの骨)はブランコのように頭蓋骨(側頭骨)からぶら下がっており、
頭が傾くと、顎関節の接し方に左右差が生じる。

症状の再発予防には、体に染みついたクセに気付き、クセを直すことが必要な場合もあります。

四十肩 (五十肩)

60代男性

左腕の付け根に違和感。翌日、違和感が痛みに。
翌々日には痛みがかなり強まり、動かすのが不自由になり、受診。
痛みは肩の前面と上腕後面に感じる。

上腕二頭筋(長頭腱)棘下筋三角筋を疑い施術。
初回施術後、発熱があったそうだが、風邪のようなだるさを伴わない発熱とのこと。
肩の可動域はかなり改善し、4回の施術でほぼ完治(肩の水平屈曲で若干の痛み)。

一般的な四十肩(五十肩)は、関節周囲の組織に生じる炎症や癒着が原因と言われており、
回復にかなりの長期戦(半年~1年)を覚悟する必要があるが、
一見四十肩に見える症状でも、筋肉由来のものは回復が早い。

(発熱は、急激な血行改善による免疫反応によるもの?憶測にすぎませんが)

ひざの痛み・太ももやお尻に刺すような痛み

20代男性 (学生時代、部活で長距離走)

2週間前に20km走った翌日、右膝から太ももに痛み。
3日で解消したが、その後左足に痛みがシフト。
あまり歩いたりしなければ痛みはないが、少しでも走った後は、階段の上り下りでも痛みを伴う。
体幹がぶれると内側から突き上げるような痛み。

臀部、特に大腿筋膜張筋のトリガーポイントに着目して施術。

3回の施術後、走れるように。
ひざ横に痛みは出るが、走れるレベル。
8回の施術後30分、9回の施術後45分、痛みなく走れるように。

何回か施術をするなかで、昔からガニ股気味で、外足荷重だったこと、
学生時代にもひざ横の痛みに悩まされた経験があることを思い出す。

アスリートの悩みの種、ひざ痛。
ランナーに多い『腸脛靭帯炎(ランナー膝)』の痛む部位と、
大腿筋膜張筋トリガーポイントの関連痛域は一部かぶります。
(膝横、外側の少し上)
その為に両者は混同されやすいですが、筋肉由来の痛みは硬結が解消されれば
比較的早く消失します。

首・肩こり 吐き気・めまい

50代男性

2週間前から首・肩こりがひどくなった。
吐き気・めまいまで感じるようになったので、病院で検査を受けたが異常なしとの診断。

不調だけれど病院の検査で異常が発見されないケース、けっこう見受けられます。

トレーニング ひじの痛み

20代・コンテスト出場2年目の、トレーニング男性

2週間前から右肩をぐるぐる回すと(分回し運動)ゴリゴリ鳴る。
昨日から右ひじに強い痛み。ペットボトルのキャップも開けられないレベル。

とにもかくにもトレーニングの負荷が原因と考え、肘に影響する前腕・上腕二頭筋上腕三頭筋
肩に関わる三角筋棘下筋・棘上筋・大円筋・小円筋・広背筋など、まんべんなく施術。

施術後、肘がだいぶ普通に、肩の鳴りもいくぶん治まる。

健全なトレーニングを続けるには、適切な対処とメンテナンスが必要と説明。
トレーニング前の軽い有酸素運動で、毛細血管を拡げてトレーニング効果の向上を図り、
トレーニング後の筋ダメージの早期回復には酸素・栄養を運ぶ血流を促すこと、
その為に基本的ながらストレッチで筋肉の張りを解消すること、など。

腰痛・臀部痛 (トリガーポイント注射歴あり)

40代女性

1ヵ月前から左右両方の臀部(仙骨のあたり)に痛み、脚に鈍い痛み。
10日前に病院でMRI検査。腰椎すべり症ぎみ・椎間板減少ぎみ。
トリガーポイント注射を受ける。
できるだけ痛み止めの薬やコルセットには頼りたくない、とのこと。

際立った硬結などは見られず、全体的にまんべんなく硬さあり。
職場が寒いとのことで、鼠径部をカイロで温めることを提案。
後日試してみたら全身が温まったとの報告。

施術での劇的な改善はないものの、一歩一歩階段を上るように改善。
その後も継続メンテナンス。
薬などに頼りたくない方には、その代替手段としてお役に立てることもあります。

鼠径部は脚を潤す太い動脈の通り道。
ここを温めることは、脚全体(ひいては全身)を温めるライフハック。

肘の痛み

30代男性

仕事が力仕事。
数日前から肘に痛みを感じる。

前腕を施術しても(痛気持ちいいが)何となくしか効かない感じだったので、
上腕三頭筋を押圧したところ、悶絶するほどの効き目。
施術後、痛みは消失し、肘の曲げ伸ばしが軽いと喜んでいた。

上腕三頭筋は肘の痛みの思わぬ伏兵。

つり革に掴まれない肩の痛み 【四十肩 (五十肩)】

60代男性

1ヵ月前から右腕が回せない。痛みでつり革につかまれない。
24時間痛みがあり、寝返りで目覚めることも。
(11年前にも五十肩で1年間痛みが継続)

三角筋(前部)・小円筋を重点に施術。
4回の施術で肩の軽さを実感。
動かせる分動かしすぎてしまい、逆に痛いこともあるとのこと。
無理のない範囲で動かすように進言。
上腕二頭筋腱を刺激されるのも効くとの感想。

9ヵ月後、別件で入院。
退院後、継続メンテナンス。

典型的な四十肩(五十肩)の例です。
劇的に痛みが解消するというよりは、痛みとうまく折り合いをつけ付き合っていく感じ。
肩関節が硬直しないよう継続的にほぐすことで、可動域制限の予防と動きの軽さの実現、
痛みの寛解を目指していきます。

膝の痛み

50代男性

3年前に転倒して膝を痛める。
かばって生活していたらもう一方も痛くなる、の繰り返し。
しばらく座った状態から立ち上がる時に痛み。動かしてる方が調子がいい。

大腿四頭筋(特に大腿直筋)を主軸に施術を開始。
かなり痛そうだが押圧直後に温かさと軽さを実感。
その後脚から身体全体も施術。
施術後立つときに「だいぶ楽になった」と。

『座り→立つ』時に痛み、動かしてると調子がいいとの話から、
大腿直筋の硬直が少なからず影響と判断。
ひざ痛にはけっこう絡んできます、大腿直筋。

あごが痛い【顎関節症】

10代女性

口を開けたときに「バキッ」と鳴り、直後から顎の痛み。
あご周りの筋肉(咬筋・外側/内側翼突筋・顎二腹筋・舌骨筋群・側頭筋)を施術。
かなり過敏な状態で、無理のない施術を心がけた。
1回の施術で開きやすくはなったが、開口制限と痛みはまだ残る。

顎関節は、下顎骨と関節円板(クッション役の軟骨)が正しくズレることで働く関節。
ズレかたが正常でないと、鳴ったり痛みが出ることがあります。
筋肉をゆるめても、関節円板の痛みがすぐに治まらない場合、痛みは持続します。

足の痛さ・だるさ【神経ブロック注射と併用】

40代男性 (10年前から腰痛あり・病院通院)

1年前より、朝起きると両脚が痛い。
日中も頻繁に屈伸しないと、けだるくて居ても立っても居られない。
立ち続けていると辛い。座ると楽になる。

臀部・腰部・脚部を中心に施術する。
施術後はいくぶん軽くなるが、数日すると逆戻り。
何度か施術を繰り返すも、好転せず。

神経ブロック注射をすると1~2週間は効果があるとのこと。
整体を受けると、体が軽くなる実感はあるようで、
整体とブロック注射を併用して繁忙期を乗り切りたいとのご意向。

うまく思った通りの効果は出せませんでしたが、病院で補えないところを補填するという役割を再認識しました。

肩・腕の痛み【寝違えたような】

30代女性

半年前に右肩・右腕に寝違えたような痛みが出て、丸一日動けず。
その後痛みは軽減するが、凝り・張りが常態化。動かすと引きつれ感。
元々、頭痛・肩こりはあり。

僧帽筋・脊柱起立筋に際立った固さが見られた。

2ヵ月後、別件(腰痛)で受診。
前回施術後、肩の痛みはほぼ消失したとのこと。

肩こり・手のしびれ

30代男性

肩こり、特に左のほうが。(仕事で左手に重いものを持つ)
最近ひどくなってきて、気分が悪くなるくらい。
左のひじから先にしびれも感じる。(正座のあとのようなしびれ)

首から肩にかけてのコリが、過敏なくらい強い。
特に斜角筋を刺激すると、しびれが再現される。

手・腕のしびれの原因は複数数えられるが、そのひとつが斜角筋症候群。
前斜角筋と中斜角筋の間を鎖骨下動脈・腕神経叢が通っており、斜角筋の硬直が血行不良・神経刺激を招くというもの。

この男性の場合、斜角筋に加えて小胸筋の押圧でもしびれが再現され、小胸筋症候群も疑われた。

斜角筋症候群・小胸筋症候群・斜角筋のトリガーポイント・小胸筋のトリガーポイント、
いずれにしても硬直した筋肉がやわらげば症状が落ち着くことが多い。

ひざの違和感・痛み 腰の痛みも

50代男性(アクティブにスポーツをされる方)

登山の下りで膝にチクッとした痛み。
病院では半月板は減っていないとの診断。
1週間後、自転車で100km走行を2回→膝に力を入れらないくらいの痛み。
その後も重い荷物を背負って階段を下ると痛み。痛みは膝の中に感じる。
スキー後の腰の痛みも気になる。

いずれのスポーツでも共通するのが大腿直筋と腸腰筋。
大腿直筋は膝の伸展と股関節の屈曲、腸腰筋は股関節の屈曲に関与する。
登山・自転車・スキー、いずれも膝の曲げ伸ばし+前傾。
上記2筋をはじめ、脚部を入念に施術。

施術後、数日連続でスキーをしたそう。
普段なら腰がガチガチになるところだが、今回はそれほどでもなかったとのこと。
腸腰筋がほぐれた効果か。

膝が痛い【変形性膝関節症】

60代女性

10数年前からの変形性膝関節症。はじめは右、のち左も。
状態によってはしゃがめないこともある。ひざに枕をしないと寝られない。
ヒアルロン酸注射を一週ごとに交互に打っている。

見た目にも典型的なガニ股タイプの変形性膝関節症。
年配者に多くみられるガニ股・O脚タイプの膝関節症は、治すことはできません。
長年の歩き方や生活習慣により膝内側の軟骨がすり減った状態であり、すり減った軟骨は戻りません。
この場合やれるのは、対症療法。
外に逃げる荷重を不自然に踏ん張って支える大腿外側をはじめとして、
拮抗筋である内側の筋肉、殿筋・前脛骨筋・腓骨筋など、全体の緊張をとることで疲労回復を促します。
また、大腿四頭筋・大腿二頭筋の硬直は、膝関節の遊びを減らし、軟骨同士の接触を助長してしまうことから、
両筋肉を少しでも柔らかく保つことは病状の進行を遅らせる手助けになります。

胃の違和感

20代男性

胃に違和感。病院検査では異常なし。
3年前から、接骨院・整体に行っても違和感は持続。

初診時に、『内臓体性反射』により内臓と体表のコリが連動すること、
全身の硬結・血行不良によって自律神経が乱れることを説明。
この3年で、自分の体の状態と合わせて一番腑に落ちる説明だったとのこと。
施術後には胃の違和感が半減。
5回の施術で、忘れてしまうぐらいに違和感はほぼ消失。

腰の張り・痛み

30代男性

1週間前から左腰に強い張り。姿勢によってはズキズキ痛む。
腰方形筋に強い硬結。
この硬結を落ち着かせるのに数回の施術を要した。
その後、定期的に肩こり・腰痛のメンテナンス。
腰もそうだが、臀部の張りも強い。
毎回、臀部を押圧されるだけで脚がじんじん温かくなる、と血行改善を実感してもらっています。

つまづきやすい・転びやすい

60代女性

ここ1・2年、段差のない所をただ歩いているだけで、つっかかって転びそうになることが増えた。

脳梗塞などの疾患で運動機能が影響をうけることもあるが、この方は医療検査では異常なしとのこと。
加齢による筋肉の減少で、日常動作に影響を及ぼすこともあるが、単純に筋肉が固くなることも関係する。
固くこわばった筋肉は伸縮性も衰え、十分な機能を発揮できなくなるため、前脛骨筋の硬直が足首の柔軟性を下げ、大腿四頭筋の固さが膝のスムーズな曲げ伸ばしを邪魔することにより、歩行時のつまづきを招くことがある。また腸腰筋が固くなると脚を持ち上げにくくなることも影響する。
脚・臀部を入念にほぐすことによって、施術後はかなり足の運びが軽くなったとのこと。

首のこり・痛み【片頭痛/偏頭痛】

20代女性

ここ数日首の痛み。今日は耳と喉にも痛みを感じる。
2年ほど前からコリを自覚。
問診のなかで、もともとスポーツは好きだけど、体を動かすと頭痛が生じる。
筋トレでも頭痛、入浴でも頭痛が生じるとのこと。
ズキズキする頭痛。

頭痛の生じるパターンから、血管拡張による片頭痛なのではないかと説明。
事実、施術中から頭痛が発生。

翌受診時、コリはかなり軽減したとの報告。
このタイプの頭痛の場合、施術による血行改善で増悪することもあり、コリの解消と頭痛の改善の両立はむずかしいこともある。

O脚

20代女性

初回:72.8cm → 3回目:65.5cm → 10回目:61.5cm
(すねの外側の出っ張り・腓骨頭を左右ぐるりと一周した数値)

高齢女性のような、関節の変形(変形性膝関節症)によるO脚はごくまれです。
O脚の原因のほとんどは、関節の変形ではなく、関節の向き(膝・股関節が内向き)。
さらに関節をその向きにさせている筋肉の使い方や体のくせ。
そのためO脚を矯正するには、まず筋肉のくせを取って体のフラットな状態を作り、ゴムチューブで正しく癖づけていきます。
さらに、日常の体の使い方を改善することも必須。
施術と、体の使い方/エクササイズ指導の両輪で、改善につなげていきます。

腰椎椎間板ヘルニア

50代男性

ある日突然、左のすねにシビレ。整形外科を受診、L4-5ヘルニアの診断を受けるが、手術をするほど重症ではないとのこと。

臀部のトリガーポイントを主に疑い、施術。ストレッチ法も指導した。
翌受診時には、しびれは消失したとの報告。

レントゲンやMRIでヘルニアの所見が出ても、全てそれが症状の原因とも限りません。
この男性のように、トリガーポイントがヘルニアのような症状を出すこともあります。